【Nexus】Part 1 – Nexus9000v 初回起動時のセットアップ

2021年2月4日

今回からNexus 9000vをベースにNXOSの動作確認を行っていこうと思います。

その前に少しNexus9000vをご紹介します。N9000vはNexusシリーズに搭載されているNXOSとNexusハードウェアをシミュレートできるソフトウェアイメージとなります。イメージはOVA、QCOW2、box形式で提供されていて、VM、KVM、Vagrant環境で対応しています。現時点(2020/11)での最新リリース9.3.xではシャーシ型(N9500v)とボックス型(N9300v)でイメージが分かれているようです。シャーシ型の場合、ラインカードの抜き差しを仮想的に行えるようですね。

機能としては一般的なL2/L3機能から、vPCやEVPN/VXLAN(IRやMulticastなども)にも対応、自動化を行うAPIや監視のためのTelemetryにも対応、またパケットもフォワーディング可能ということで、かなりリアル環境に近いことを仮想環境用で行えるようです

これらの仕様については↓のガイドから確認できますので、詳細確認したい方はチェックしてみてください。

https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/datacenter/nexus9000/sw/93x/nx-osv-93-95/configuration/guide/cisco-nexus-9000v-9300v-9500v-guide-93x.html

もし複数ノードで動作させる場合にはEVE-NGなどのネットワークエミュレータを利用すると容易に行えますので、こちらの記事も参考にしてみ見てください。

それでは初回はNXOSの初回起動時のセットアップについて見ていきましょう。初回起動時(もしくはstartup-configがない状態)にダイアログが発生しますので、この記事ではこのダイアログについて簡単に説明します。

*Nexus9000vシリーズの記事のまとめはこちらから

*Nexus 9000vはversion 9.3(1)を元に動作確認を行っています。

初回起動時のセットアップ

1. POAP(Power On Auto Provisioning)

Abort Power On Auto Provisioning yes – continue with normal setup, skip – bypass password and basic configuration, no – continue with Power On Auto Provisioning[no]: yes

起動時のプロセスが進むと、まずは上記メッセージが最初のダイアログとなり、そのままにしておくと永遠とPOAPのログが流れることになります。

POAPは最新のイメージやコンフィグレーションを、USBメモリや、DHCP/FTP/HTTPサーバなどと連携して自動設定する機能です。ここでは"yes"と入力してPOAPプロセスを止めることで、通常のセットアップに移ります。

2. adminのパスワード入力

Do you want to enforce secure password standard (yes/no) [y]: 

 Enter the password for "admin": 
 Confirm the password for "admin": 

secure passwordを"y"すると、「password strength-check」が有効となり、パスワードが8文字以上や、文字、数字などを組み合わせて強固なパスワードを設定する必要があります。

3. コンフィグレーションダイアログの実行有無

This setup utility will guide you through the basic configuration of
 the system. Setup configures only enough connectivity for 
management of the system.

 Please register Cisco Nexus9000 Family devices promptly with your
 supplier. Failure to register may affect response times for initial
 service calls. Nexus9000 devices must be registered to receive 
 entitled support services.

 Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
 to skip the remaining dialogs.

 Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): no

“yes"と設定すると、ホスト名や、各種マネジメントの設定など、対話形式で設定することが可能です。 自身でコンフィグの設定を行う方は、"no"としてスキップしましょう。

4. ログイン

User Access Verification
 login: admin
 Password:

ユーザ"admin"と先ほど入力したパスワードを入力することで、ログインすることができます。

5. bootイメージの設定

switch# configure terminal
switch(config)#  boot nxos nxos.9.3.1.bin
switch(config)#  copy running-config startup-config

N9Kvを利用しているケースでは、ログイン後、上記のようにboot imageを設定してください。設定しないと再起動などで立ち上がる際に “loader>" へ落ちてしまいます。

もし"loader>“へ落ちてしまったら、dirコマンドでイメージファイルを確認して、boot コマンドにイメージファイルを指定して例:boot nxos.9.3.1.bin)立ち上げてください。

参考URL:

Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide, Release 9.3(x)

Cisco Nexus 9000v Guide

NEXUScisco,n9k,N9kv,Nexus9000v,nxos

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